ドレイファスモデル

人間が技能習得にかかる時間の研究に「ドレイファスモデル」というものがある。人工知能研究のために、看護師が一人前になるまでの時間を分析してできたものだ。

 

https://www.oreilly.co.jp/pub/9784873114033/PTL_sample03.pdf

 

初心者(第1段階) ルールやマニュアルのもと仕事をする

中級者(第2段階) 決まった範囲の仕事は正確に仕事ができる

上級者(第3段階) 仕事の範囲を自ら設定できる

熟練者(第4段階) 状況を踏まえ目的を定め判断できる

達人(第5段階)  分析せず言語化せず判断ができる

 

この5段階に分けたとき、3段階の上級者に到達すれば一般的に一人前と呼ぶことができる。この第3段階にたどり着くには、最低でも約2万時間が必要らしい(一日8時間、週5日働いたとして約10年間!)。

 

ドレイファスモデルでは、中級者が上級者以上になるために、

・明確に定義されたタスク

・難易度が高いが実行可能なタスク

・周囲からの適切なフィードバック

・復習とエラー修正ができる機会

がポイントだと挙げられている。

 

これまで自分は早く成長したい⇒そのために大企業じゃなくてベンチャー企業という軸の元、

若手から裁量権がほしい、トライアンドエラーのチャンスがほしい、自分で課題を見つけて仮説を立てて思考してPDCAを回したい、1人で仕事を回して一人前になりたい…

などといったきれいごとを並べて無理やり自分のサークル、アルバイト、学業の経験とこじつけてESを書いたり面接で話していた。

成長ができるとは何なのか、仕事ができるとは何をさすのか、もう一度因数分解して自分なりの定義を作って準備したい。

 

今読んでいる本

神成淳司(2017)『ITと熟練農家の技で稼ぐ AI農業』日経BP社

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